活動

2025.04.14

学習開発学領域 修士論文中間発表をしました

  • #教育

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M2の4月の最初に,学習開発学領域の修士論文発表をしました。

「教育」を深めていく場には,教育系と心理系があるのはよくあることなのですが,実際に教育学系と心理学系の院生たちと先生たちが一緒に議論する組織というのは実は結構めずらしいです。

というのが,教育学と心理学はもともとでいうと結構ディシプリン(物事を進めていくときの原理原則的な考え方)が異なっている面があり,「教育の場」という点で共通していても研究の進め方や発想が大きく違うからです。(先日退職された先生は,「教育学は議論を深めることを重視して,心理学はエビデンスを取ることを重視する」と表していました。言い得て妙かも知れません)

ただ,学習開発学領域ではこの両者を一緒にしていることから,この両者の側から常に議論がなされます。エビデンスを取ることを重視してきた研究において「ロジック」の立て方を教育学の先生から指摘されたり,逆にロジックを立てていくことを重視してきた研究において「エビデンス」の出し方の妥当性を心理学の先生から指摘されたり。また,教員同士も結構その中でお互いの「あたりまえ」を改めて考えさせられます。

教職大学院が増えていく中で,2年間思いっきり研究として深め修士論文にしていく場も全国的に少なくなってきています。そうした中で,教育と心理とを双方見すえながら研究的にものごとを深めていく希少な場になっています。発表した院生のみなさんの残り1年の研磨に,期待します!