活動

2026.09.20

〈大学院授業〉外国人児童・生徒の教育課程デザイン論2026のアーカイブ公開!

  • #教育
  • #南浦研究室

Share

2026年度2ターム「外国人児童・生徒の教育課程デザイン論2026」のアーカイブを公開しました。

「カリキュラムにおける論点」という視点で、

  • 言語・参加
  • 承認・反差別・歴史
  • 資産・家庭・地域知
  • 公共性・市民性
  • 評価・配置・制度

を英語・日本語圏の論文の比較で考察した記録です。

もともとこの授業は、シラバス設計や教育的意図も含めて、社会への公開をふまえて設計しています。そのため、公開可能な範囲への資料修正や「まとめZINE」の作成も授業の一部に位置づけ、公開時の学生の名前についても、本名・ニックネームなどを本人が選べるようにしています。

この授業で一つ考えたかったのは、「外国人児童生徒教育」を教育の学として考えるときの「ペダゴジー」、つまり、どのような教育をよいものとして構想するのかという理論の問題です。

外国人児童生徒教育では、支援をめぐる議論が豊かに蓄積されてきた一方で、そこから一歩引いて、カリキュラムや教育の規範そのものを問い直す議論は、相対的に見えにくくなることがあります。

また、実証研究・経験研究を基盤とする領域であるからこそ、政策や施策を参照したり、海外や異分野で形成された理論を援用したりすることも多くあります。

それ自体は重要ですが、理論を実践やデータを解釈するための枠組みとして使うだけでなく、研究のなかで理論そのものを問い返し、組み替えていくことも、大学院で学ぶべき営みの一つだと考えています。

「教育の学」として外国人児童生徒教育を学ぶなら、既存の支援論や理論的枠組みを前提にするだけでなく、その規範自体を相対化し、「どのような教育を構想するのか」を問い直していく視点が重要なのではないか。

今回は、そんなことを受講生のみなさんと考える授業でした。是非ご覧ください!

この記事を書いた人

学習開発学領域教育学系の先生

南浦 涼介

授業づくり、カリキュラム、教育評価、教師教育を中心に、ことばや文化の多様性を手がかりとしながら、子どもたちが共に学ぶ学校教育のあり方を研究しています。