2025.09.09
熊井将太先生とせとうち
- #教育
「せとうち」という教育学系の読書会で『教授学への招待―教えることと学ぶことの科学的探究』(テアハルト(著),松田充・宮本勇一・熊井将太(訳),春風社,2025年)を読んでいました。
最終章になるころで,安田女子大学で教育学を担当している訳者の熊井将太さんに来てもらえることになり,夕方にもかかわらず,広島大学まで来てくださいました。
これまでメンバー間で読んでいる間は,ドイツのこのあたりの教育学の背景や文脈がいまいちわからないところであったところを,熊井先生も交えて議論をしていく中で,サッと風景が見通せるようになった印象がありました。

ドイツにおける教授学の位置,テアハルトの教授学的な立ち位置(教授学にどっぷりな立場ではなく,むしろ教育課程などさまざまな委員会の座長を務める中で,心理学や工学的な教育学との接点を模索する立場にあることなども含め)を知る中で,教育学と心理学的な場が要り混ざる学習開発っぽい議論なのだなあと改めて思う時間でした。
何より,熊井先生のスマートな人柄もあって,教授学・教育方法学を専門にしている人が多いとは言えない現在の院生にとっても,とてもよくわかる視点を提供してもらえたと思います。
オンラインでどこともつながれるという時代になったとは言え,教育学を他大学と一緒に検討していく場というのは空気感も含めてとても貴重です。山を一つ隔てた広島大学と安田女子大学,こうした交流がときどき,今後も生まれるといいなあと思います。熊井先生,改めて感謝いたします!